『Jリーグによるワークショップ』

こんにちは。

今回のテーマは5月21日に行われました、Jリーグによるワークショップについてです。

Jリーグから大矢丈之さん、杵鞭(きねむち)俊介さん、木下由美子さんにフィリピンを訪れていただき、リーグ戦の視察、関係者との情報交換、そして所属チームとリーグに向けたワークショップを開催していただきました。

ワークショップの内容は映像を使ったJリーグの紹介から始まりました。華やかでしっかりとオーガナイズされているJリーグですが、もちろん初めから現在のようなJリーグではありません。観客数減少などの問題をどのように乗り越えて、現在のJリーグを作り上げてきたのか、そして今後のビジョンと現在の状況をわかりやすく説明していただき、その後マーケティングとスポンサーシップをメインとした内容で多くの情報を提供していただきました。

まず、大矢さんからは、「Jリーグは誕生から今年で25周年です。現在、Division3まで存在し、54チームが参加していますが100年構想という計画もすでに発表され、チーム数も増やしていく予定ですし、まだその途中です。」との言葉があり、Jリーグがまだまだ発展していくことに羨ましさを感じながらPFLも少しずつでも発展していかなければと強く思いました。

参加者の様子に目を向けると、グラフや数字などを使い、シンプルでわかりやすいだけでなく説得力のあるスライドを用いていたので各チームともとても関心を持って聞いていましたし、気になる点を質問していました。Jリーグ側は的確かつ魅力的な視点をもった回答をしていたので、それを聞く限り様々な問題解決策に対してフィリピンだからできないといったことはないと感じました。もちろん教育事情や交通事情、金銭的な問題も含め、フィリピンでのマーケティングやスポンサー獲得は簡単ではありませんし、諦めない強い気持ちが必要であることに変わりはありません。ただ、少なくとも今後何をどのように行えばよい方向へ進めるか、大きなヒントを得られたと思います。

マーケティングにおいて、「例えばJリーグでは試合会場でのグルメでファンにサッカー以外の部分も楽しんでもらっている」と杵鞭さんは具体例を紹介し、その後、「何がフィリピンの強みなのか」、「何がファンを楽しませるプラスαになるのか」そこにフォーカスしたらサッカーだけでなく他の要素でも観客やファン増加に繋げられてリーグを盛り上げることにも繋がるではとヒントをくださいました。

また、地域貢献活動や分野を超えた活動を行う重要さや有益さもご紹介いただきました。サッカーであれば「サッカークリニックなどを通してキッズに興味を持ってもらう。そのことで親や家族、友達を誘って試合を観に来てくれるようになる。そうやって少しずつファンを増やしていくことが大事」と。

また、サッカー以外の部分であれば、選手やスタッフが地域の学校を訪れたり、地域の清掃活動に参加したり、さらには警察と協力して啓発イベントを行うなど、ホームタウンとチームの繋がりを深めることの意義を、チームが良い成績を収めながらも多くの地域貢献活動を行っているJ2のファジアーノ岡山を具体例として紹介していただきました。

スポンサーシップに関してはチームの規模の違いやスタジアムの違い、クラブハウスの違いなど、すべてにおいて各クラブに違いがあることを前提にJ1の名古屋グランパスを例に挙げていました。「トヨタという世界的にも大きな会社が関わっているチームにも関わらず地元の企業スポンサーの獲得を目指している。そのために、スタジアムで目にするピッチ看板やユニフォームの胸や背中、またチームバスや用具運搬用トラックの側面など大きなものから小さなものまでありとあらゆるものや部分を販売している」と。その販売用資料の中に紹介されているスポンサー企業名掲載場所の多さや金額をみて参加者はとても驚いていたように思います。ピッチ看板の具体例としてJ2のヴァンフォーレ甲府のスタジアムの画像を見た時もその数の多さに驚いていました。

ここで大事なのは「ひとつの大きな企業から多額のスポンサー料を獲得することがすごいとかそういうことではない。大事なのは自分たちの目標を達成すること」と、ここでも杵鞭さんの本質をついたコメントに各クラブ共感していたようにも思います。「スポンサーにとって必ずしも常に大きなメリットがあるというわけではないかもしれないけれど、その会社が存在する地域、ホームタウンへの貢献だと思って協力していただく。そのように話し合いを進める場面もあるということを頭に入れておくことも必要」とおっしゃっていました。

PFLとしても、チームとしても改善していかなければならない部分はもちろんありますが、今回の素晴らしい機会を活かすためにPFLに関わる全員がより強い向上心を持つとともに、様々なアプローチを試し、できることを全力で行う。そして少しずつでも成長していくことでPFLがアジアの中でも独自の強みを持って運営することができるようになるのだと思います。ただ、時間をかけなければならないということも理解しながら中期・長期目標を設定し、緻密に、時に大胆に進んで行くことが求められます。その為にはリーグとクラブが競争を超えたところで協力し続けていくことが何よりも不可欠な部分になるのではないでしょうか。

最後になりましたが、Jリーグ誕生から25周年おめでとうございます。ワークショップの中で、「Jリーグのミッションは3つあり、日本サッカーのレベル向上とメディアを通じて広げていくこと、日本人のメンタル面の健康やフィジカル面の成長をサポートするために日本のスポーツ文化を発展させていくこと、サッカーを通じて交際的な友好関係や交流に貢献すること」だと大矢さんがおっしゃっていました。これらのミッション達成に向けた活動を続けていることに対してリスペクトする気持ちを表すとともに、PFLの成長のため、JPV Marikina FCも全力でチャレンジを続けることをお約束させていただきます。非常に貴重な時間を共有できたことと、この機会をセッティングするにあたりご尽力いただきましたすべての方に感謝致します。ありがとうございました。

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